
焚き火の魅力
こんにちは。
焚き火に癒される男、こんたろです。
ソロキャンプといえば美味しいBBQとテント泊、そして何よりも焚き火です!
今回はキャンプの主役のひとつ、焚き火の魅力に迫りたいと思います。
この記事を読めば、なにしにキャンプへ?って聞かれたときに「もちろん焚き火!」って答えられるでしょう。
焚き火の起源
今の時代では、焚き火をするのはキャンプか催事くらいですが
ちょっと前までは、民家の庭で落ち葉焚きをして、焼き芋を食べるというのは、ごくありふれた光景だったのです。
では焚き火はどのように生まれ、どうやって今の形になっていったのかをウィキペディアで見ていきましょう。
焚き火の痕跡は、旧石器時代(約1万8000 – 1万6000年前)のものが長崎県佐世保市の洞窟内で見つかっている。 文献的な初出は、日本書紀の「天石窟之条」の火処焼(ほどころたき)とされる。
~中略~
日本人は焚き火を晩秋から冬にかけての季節の風物詩と捉え、自宅の庭、寺社の境内、その他の公共の場(昔ながらの趣きで言えば、町内など)の落ち葉や枯れ木の焼却処分を目的に焚き火(落ち葉焚き)を行ってきた。単に燃やすだけではもったいないと考えたため、サツマイモや餅、ミカン、クリの実などをくべて、焼いて食する文化を持っていた(焼き芋、焼きみかん、焼き栗など)。大晦日の寺社境内で行われる焚き火などは今も昔も変わりない風情をもって人々に楽しまれている。
出典: 「焚き火」(2020年2月8日 (土) 16:46 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%9A%E3%81%8D%E7%81%AB
なるほど、旧石器時代。
いにしえの時代から、日本人は焚き火をして生活してきたということですね。
ただ、晩秋から冬にかけての季節の風物詩だったと捉えられているようです。
ではなぜ民家の庭で焚き火をしなくなっていったのか。
ウィキペディアをもう少し読み進めてみると、そのヒントがありました。
現代日本においては公有地・私有地を問わず、法律および各自治体の条例によって焚き火、野焼き行為が法律・条令によって制限・禁止されていることが多いので注意が必要である(山岳等での遭難時や被災等により緊急避難として行う場合は例外規定がある)。
野焼きおよび焚き火に関する現代の規制としては、以下のものがある。
軽犯罪法
自然公園法
自然環境保全法
都市公園法
廃棄物処理法
消防法及び火災予防条例
条例による規制
管理組合等による自主規制
(編注:各規制の内容は省略)
出典: 「焚き火」(2020年2月8日 (土) 16:46 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%9A%E3%81%8D%E7%81%AB
近代においては、安全のために、いろんな法律や条例で焚き火が規制されました。
特に各都市における条例では、住宅街における焚き火は原則禁止とされてしまい、通報の対象となっています。(実際のところ、近隣住民の理解が得られればプチ焚き火くらいやっているところはあるようですが)
この規制によって、旧石器時代から焚き火に慣れ親しんできた我々日本人のDNAは拠り所を失い、従ってキャンプ場へ赴いて焚き火に耽るのは心の向くままのことでして、致し方ないのであります。
などと弁明してみる。
誰にって?
もちろん妻でございます。
もちろん理解は得られませんでした。
現代の焚き火
先の項目で言いましたとおり、日本では規制があって、キャンプ場など許可されたところ(というよりは規制されていないところ)でしか焚き火が許されません。
あるいは田舎のほうでは生活のための焚き火が習慣として残っている地域もあり、庭で焚き火をしても通報されないところがあるようです。
つまり、焚き火をしたければキャンプ場へ行くか、条例で禁止されていないほどの田舎へ引っ越して近隣住民の承諾を得てするか、という選択になります。
明らかにキャンプの方が実現性がありますし、ストレスフリーですよね。
ということで、現代においては
「焚き火をしたい=キャンプへ行こう」
が成り立ちます。
炎を感じる
焚き火が旧石器時代から脈々と受け継がれるDNAに刻み込まれていることはわかりました。
焚き火をすると、薪のはぜるパチパチッという音が、ゆらゆらと立ち上る炎が、あるいはその圧倒的な熱量が、五感を通じて体に染み渡るのです。
本能が、それを喜ぶということです。
暗いキャンプ場で、焚き火の炎だけが視界に映り、他の一切合切を忘れ、しばし無心の時を過ごす
それが焚き火です。
周囲が暗いほど、そして身を切るほどの寒さの中でこそ、焚き火の有難さというものが感じられ、尊い気持ちが溢れます。
それが炎を感じることです。
浸りすぎたので、ちょっと現実に戻ります・・・。
キャンプ場における焚き火
直火NGってなんのこと?
地面に直接燃やすもの(薪など)を置いて焚き火をすることを、直火といいます。
イメージ的には、例えば中世ファンタジー世界の冒険者たちが、野営中に焚き火をするシーンなどが直火ですね。
直火がOKかNGか、というのはキャンプ場によって決められていますが、近年のキャンプ場では直火NGというところが多くなっています。
理由としては、焚き火をするひとのマナーの悪化です。
バッドマナー
ごみを燃やす行為
燃えないものを燃やそうとする行為
燃やしたものを片付けない(放置する)行為
木の根の上で焚き火をする行為
大量の薪を燃やす行為
ガソリンなどを撒いて燃やす行為
こちらのサイトで詳しい記事にされていますので、ぜひ読んでみてください。
CAMP HACK|【直火ってなんでダメなの?】キャンパーなら守れて当たり前な「焚き火マナー」
言ってて悲しくなるような行為ばかりですが、こういったバッドマナーを正しく理解して、美しく焚き火をするソロキャンパーになりたいものです。
帰ったあとに「あの人ほんとにキャンプしていったの?何も痕跡がのこってないんだけど!?」くらいが理想。
ということで、直火に限った話でもないのですが、もう少し詳しくバッドマナーを解説します。
ごみを燃やす行為
ごみを燃やすのは焚き火じゃなくて、焼却です。
といっても、焚き火の温度は焼却炉よりもずっと低い温度ですので、燃え残ります。
特に直火だとそれが顕著になります。
それに、有害物質が出るという指摘もありますよね。
燃やしていいのは薪、焚き付け用の枝、BBQで使った炭、着火剤、くらいです。
紙や割りばしなど燃やしたくなりますが、これはごみなのでNGです。
こういったものは燃えたまま風に乗って近くのテントなどに燃え移る危険もあります。
燃やさずに、ごみ袋に捨ててください。
燃えないものを燃やそうとする行為
ごみを燃やすのと近い行為ですが、注意が必要なことがひとつ。
生木、特に太い枝は、燃えません。
水分を大量に含んでいるため煙ばかりでて、頑張って燃やしても水分がパチパチはぜて危険です。
その辺に落ちている細い枝を焚き付けに使うのは構わないと思いますが、手で簡単に折れるような細くて乾燥しているものを選定してください。
あとは、BBQで使った貝がらや食べ残し、アルミホイル、紙くず、段ボール、ビニール袋、割りばし、などなど。
全部燃え残るだけなので、燃やさずにごみ袋に入れてくださいね。
燃やしたものを片付けない(放置する)行為
直火だとこれが多いようです。
燃やしたあとには灰、燃えカス、燃えなかったもの(太い枝とか)などが残ります。
それをそのまま放置して帰る残念なひとがいたようです。
これは条件によって再燃する可能性もあり、大変危険です。
風に乗って飛んで行った先で火災を引き起こす可能性もあります。
山火事の原因が自分の残した焚き火の不始末だった、なんてことになったら・・・
木の根の上で焚き火をする行為
たとえ直火OKのキャンプ場でも、木の根の上でしてはいけません。
木の根が焼けてしまい、いずれ根が腐って倒木の危険があります。
一見わかりにくいときもありますので、とりあえず立ち木のそばで焚き火をするのはやめましょう。
大量の薪を燃やす行為
焚き火台を使うと、そのサイズに合わせた焚き火になりますが
直火の場合はキャンパーの裁量に委ねられます。
思いっきり豪勢に焚き火しようとか考えたのか、大量の薪をくべるひとがいたようです。
キャンプファイヤーのように大きな炎が立ち上り、火事になる危険があります。
というか焚き火はこじんまりやるのが楽しいと思うのですが、こんなことするひといるんですね・・・
ガソリンなどを撒いて燃やす行為
これ系のトンデモ話は実際ぼくの周りでは聞いたことないですが、キャンプ場のひとが言っているのだからほんとにあった話なんでしょうね。
ちなみにガソリンは気化しますので、離れていても火種に引火して大爆発しますよ。
ガソリンスタンドでタバコの火に引火して爆発、なんて海外のビックリ大ニュース的な映像ありますよね。
あれをやりたかったんでしょうかね、当然自分の命が代償になりますが。
ま、こういった事情から、直火はNGというキャンプ場が増えてきたということです。
たとえ直火OKのキャンプ場でも、初心者のうちは焚き火台を使ったほうが安全ですし、簡単です。
というわけで次は焚き火台について説明します。
→おすすめ焚き火台!